通帳でお金を借りる・郵便局(ゆうちょ銀行)自動貸付のやり方と申込み

通帳でお金を借りる・郵便局(ゆうちょ銀行)で預金通帳を担保にする方法
郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りるなら、預金通帳を担保にする方法と、ゆうちょ銀行が発行するクレジットカード「JP BANKカード」のキャッシングを使う方法があります。
今回はそのうちの預金通帳を担保にする方法、つまり「貯金担保自動貸付け」について解説していきましょう。
貯金担保自動貸付けとは通常貯金の残高を超える払い戻しがあったとき、その不足分を自動的に定期預金から貸し付けてくれる制度。
メリットもデメリットもありますが、まずはどういうものなのかについて解説していきましょう。
目次
ゆうちょ銀行で担保をもとに借金する方法は「貯金担保自動貸付け」だけ
ゆうちょ銀行で担保をもとにお金を借りる方法に「貯金担保自動貸付け」があります。
以前にはこれ以外に、各種財形貯金を担保にしてお金を借りる「財産形成貯金担保貸付け」、国債を担保として融資を受ける「国債等担保自動貸付け」がありました。
しかし、2019年3月29日で新規の申し込み受付が終了。
ゆうちょ銀行で担保を元手にしてお金を借りる方法は、現在「貯金担保自動貸付け」のみとなっています。
貯金担保自動貸付けとは?その仕組みは
貯金担保自動貸付けとは文字通り、貯金を担保に利用する貸付ですが、ふつうの定期預金ではなく、専用の「担保定額貯金」や「担保定期貯金」の契約をしてから利用します。
2つの担保貯金はいずれも普通の貯金口座とひもづいているので、貯金口座の残高が引き落としで足りなくなったら、担保のお金から自動的に貸付けされることになります。
銀行や消費者金融などのフリーローンやカードローンは無担保で借金ができますが、貯金担保自動貸付けでは担保が必要でそこから直接貸し出されるのが大きな違いなんですね。
担保定額貯金とは?
ゆうちょ銀行での普通の「定額貯金」では貯金通帳とは別に通帳が必要ですが、「担保定額貯金」は普通の貯金通帳でできる定額貯金です。
1,000円から利用できて、据置期間は預入日から起算して6か月。
半年複利で計算されて、据置期間内の払戻金利が適用されます。
担保定期貯金とは?
こちらも総合口座に預け入れられる定期貯金で、自動貸付けが可能な定期貯金です。
1,000円から利用できて、預入期間を3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年から選べます。
預入期間が3年未満のものは単利、3年、4年および5年のものは半年複利で計算されます。
2つの担保貯金とも、障がい者や遺族に関しては「少額預金の利子に対する非課税制度(マル優)」が利用できるのでゆうちょ銀行で相談してみてください。
自動貸付のやり方・引き出しでマイナス表示に
自動貸付では貸付期間が決まっていることや、残高以上の引き出しでマイナス表示されるのが特徴です。
貯金担保自動貸付けの概要
借入限度額 | 預入金額の90%以内 1冊の総合口座通帳につき300万円まで |
貸付担保 | 担保定額貯金・担保定期貯金 |
金利 | 担保定額貯金の場合……返済時の約定金利(%)+0.25% 担保定期貯金の場合……預入時の約定金利(%)+0.5% |
貸付期間 | 貸付けの日から2年(貸付けの日から2年以内に担保とする貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間) |
貸付方法 | 通常貯金の残高を超える払い戻しがあったときに、不足分を自動的に貸付。 (総合口座通帳には貸付高が「現在高」の欄にマイナス表示で記帳される) |
返済方法 | 貸付金額と貸付利子の相当額を、通常貯金に預入すれば自動的に返済できる。 (貸付期間内なら返済回数、1回あたりの返済金額に制限はなし) |
申込方法 | ゆうちょ窓口 |
ゆうちょ貯金担保自動貸付けの申し込み方法
ゆうちょ貯金担保自動貸付け申し込みの申し込みは、ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口でおこないます。
担保をもとに融資されるので、一般的な銀行カードローンや消費者金融カードローンと違って審査がないんですね。
融資を受けるために必要な書類
必要書類は以下の3点です。
総合口座通帳
届け印
本人確認書類(運転免許証・運転経歴証明書・パスポート・顔写真付きのマイナンバーカード・その他写真付きの公的証明書)
顔写真付きの本人確認書類がない場合は、健康保険証・年金手帳・公共料金の領収書・住民票の写しから2点以上の下記の書類提出が必要になります。
ゆうちょ貯金担保自動貸付けのメリット・デメリット
メリットは低金利・審査なしなど
ゆうちょ貯金担保自動貸付けのメリットは「定期預金を解約せずに済む」「審査なし」「返済が手軽」「低金利」という点です。
定期貯金は中途解約すると金利が下がり、もらえる利息が減ってしまいます。
満期まで貯金するつもりなら解約せずに返済していけます。
また、カードローンなら上限18%に近いほうの金利で設定されることになりますが、ゆうちょ銀行では現在、定期貯金でも金利が年0.01%程度なので、担保定期貯金では年0.51%、担保定額貯金では年0.26%の利息で済みます。
必要書類があれな審査なしでいつでも借りられて、返済の手軽なのもメリットです。
デメリットは借りすぎに注意
自動貸付は足りないお金を補填してくれるようになるので、いつの間にか借りすぎてしまうことがあります。
銀行のカードローンもそうですが、残高があまりないのに自動貸付になるからいいかと油断してしまいがちです。
また、定期預金の金利は0.01%程度なので預けておいて得られる利息はわずかです。
自動貸付けの利息は年0.51%、または年0.26%程度と低金利ですが、定期預金に預けておくよりも高いため、だらだらと借金、返済をくりかえすよりも、思い切って定期預金を解約したほうが得なケースもあります。
満期までに返済しなければならない、定期預金残高が少なければ借りられる金額も小さくなるというデメリットもあります。
いずれにしても、ゆうちょ貯金担保自動貸付けは「早く返済できる!」という条件があってこそ、利用してほしいサービスです。
郵便局(ゆうちょ銀行)で預金通帳を担保にする方法まとめ
貯金担保自動貸付けとはなにか
郵便局(ゆうちょ銀行)の「貯金担保自動貸付け」は専用の「担保定額貯金」や「担保定期貯金」の契約をしてから利用します。
担保が貯金口座とひもづいているので、貯金口座の残高が引き落としで足りなくなったら、担保のお金から自動的に貸付けされる仕組みです。
ゆうちょ貯金担保自動貸付けのメリット・デメリット
細かな点は本文を参照いただくとして、その代表的なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
一般的なカードローンよりも低金利
担保定額貯金の場合は返済時の約定金利(%)+0.25%
担保定期貯金の場合は預入時の約定金利(%)+0.5%
担保定期貯金では年0.51%、担保定額貯金では年0.26%の利息で済む計算です。
必要書類があれば審査なしでいつでも借りられる
必要書類は総合口座通帳・届け印・本人確認書類など。担保があるので審査がありません。
定期貯金は中途解約するともらえる利息が減ってしまいますが、これなら解約せずに済みます。
デメリット
借りすぎてしまう
自動貸付でお金を補填してくれるので、いつの間にか慣れてしまい、借りすぎてしまう弊害があります。
定期預金の金利よりも貸付けの利息のほうが高い
定期預金の金利は0.01%程度。自動貸付けは低金利といってもそれより高いので、思い切って定期預金を解約するほうが得なケースもあります。
期日・担保の制約がある
満期までに返済しなければならない、定期預金の残高が少なければ借りられる金額も小さくなります。
銀行のカードローンも同じですが、いつの間にか損失を補填してくれる仕組みに安心していると自分が借金をしているという危機感が薄れてしまいます。
返済にも便利なサービスなので、節約して一日でも早く返済することを忘れずに心がけてくださいね。