市役所・区役所でお金を借りる方法・無職でも行政で借りられる?

市役所・区役所などの行政でお金を借りる方法とは
市役所・区役所などでお金を借りる方法があります。
正確には行政ではなく、社会福祉協議会が対応している「生活福祉資金貸付制度」なんですね。
社会福祉協議会とは社会福祉法に基づいて設置されている民間組織。
全国の民生委員連合会、ホームヘルパーや施設職員等専門職員の組織、福祉・障害者団体等連絡協議会などが所属しています。
民間団体ではあるものの、行政区分ごとに組織されていて運営資金の多くが行政の予算から出ているため、「半官半民」の運営となっています。
この制度について解説しましょう。
生活福祉資金貸付制度は審査は厳しい分、メリットがある
社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度とは経済的支援が必要な世帯(低所得世帯や高齢者世帯、障害者世帯、失業者世帯)に資金の貸付を行っている制度です。
ただし、「安定した収入がある」という条件があり、借りる側の目的も指定されています。
・生活再建に必要な費用を日頃の生活費から捻出できない場合
・就職、転職のため、技能を習得するのに必要な経費
・滞納している公共料金などの立替費用
・債務整理に必要な経費
誰でも簡単には借りられない
半官半民の組織が借り入れを許可するわけですから、誰もが簡単に借りられないようになっています。
まず、あなたがこの条件に該当するかどうかは各社会福祉協議会によって異なるため、借りたい場所での確認が必要です。
また、申請時に自立に向けた計画書を提出する必要もあります。
一般的に審査は厳しく、時間をかけて手続きしても落ちてしまう場合もあります。
でも、それだけやるメリットがあるというのがこの制度なんですね。
生活福祉資金貸付制度のメリット
社会福祉協議会は営利を目的としない民間組織のため、貸付条件は破格です。
連帯保証人をつければ無利子。
つけない場合でも1.5%ですから、カードローン会社と比較すれば圧倒的に低い金利です。
連帯保証人をつければ、無利子で上限60万円まで借り入れ可能
連帯保証人をつけない場合は年率1.5%の利子
返済期間は10年
貸し付け日から6ヶ月以内は返済不要の猶予期間あり
無職なら就職、借金は整理してから相談
この制度は本来、金銭的な支援だけでなく、生活の立て直しをトータルでサポートするためのものです。
つまり、返済の見込みがない人に簡単にお金を貸してくれるわけではありません。
ですから、無職の場合、生活に困窮していたとしても、まずは仕事を探すように指導されます。
また、消費者金融などで借金がある場合も、まずはそれらを整理するように指導されるといったケースが考えられます。
ただし、融資が必要でどうしていいかわからない場合、貸付は無理でも相談に乗ってもらうだけでも、今の状況を改善するヒントが得られるかもしれません。
社会福祉協議会の探し方
社会福祉協議会の探し方は以下の通りです。
1.インターネットで自分が住んでいる市区町村の名前と社会福祉協議会で検索。
例・「A市 社会福祉協議会」
2.出てこない場合は「A市 生活福祉資金事業」「A市 生活福祉資金貸付」などで検索。
3.「生活福祉資金貸付制度」の項目を探す。
4.受付の電話番号や申請方法を見つけて指示に従う。
社会福祉協議会でお金を借りる方法のまとめ!
市役所・区役所でお金を借りるなら、社会福祉協議会による「生活福祉資金貸付制度」を利用しましょう。
無職なら相談前に就職する。
消費者金融に借金がある場合はそれらを整理しておく。
でなければ、この点を指導されるだけで終わる可能性があります。
「生活福祉資金貸付制度」の特徴
連帯保証人をつければ無利子で上限60万円まで。つけない場合は年率1.5%の利子。
貸し付け日から6ヶ月以内は返済不要で、返済期間は10年
破格のメリットがある反面、審査は厳しいです。
でも、条件が合えば借り入れはできますから、まずは相談してみてください。
まわりに相談できずに苦しむより、多くの人の相談に乗ってきた専門家の話を聞けば、解決策のヒントもえられて気持ちも軽くなるかもしれません。
審査には時間がかかりますから、早めの手続きをおすすめします!