銀行でお金を借りる・金利が安い目的別ローンの種類、特徴、違いとは

銀行でお金を借りる・金利が安いのが特徴の目的別ローンとは
銀行でお金を借りるとき、銀行ローンにはいろいろな種類があって金利も違うので、自分の借りたい目的や理由によってローンを選ぶ必要があります。
目的外で借りられないのはもちろんですが、金利が安いローンがあるのに金利が高めのカードローンで借りてしまったら、長期の場合には返済金額も大きく違ってきます。
手続きは面倒、審査もきびしめなのが銀行ローンですが、慎重な審査を経ているからこそ、意外なメリットがあったりもするんですね。
そんな銀行ローンの種類と仕組みについて解説していきましょう。
目次
目的別ローンとは?種類とカードローンの違い
銀行ローンには大きく分けて2タイプがあります。
「住宅ローン」「マイカーローン」「ブライダルローン(ウェディングローン)」「教育ローン」など、借り入れ資金の使途をあらかじめ決めたうえで借り入れするのが「目的別ローン」。
目的別ローンとは違って、借り入れ資金を自由に使えるのが「カードローン・フリーローン」。
目的別ローンの金利はカードローン・フリーローンに比べると一般的に低く、金利タイプも複数あるのが特徴です。
住宅ローン・年代別や女性向け、リフォーム専用など種類が豊富
住宅ローンとはその名の通り、住宅の新築や改築、土地の購入などのために金融機関から借り入れするローンです。
かつては「公庫融資(住宅金融公庫融資)」と「民間融資(民間住宅ローン)」がありましたが、2007年に公庫融資が廃止されました。
現在、公庫融資を扱う住宅金融支援機構では、民間金融機関では対応が難しい融資のみを限定的に行っているため、民間住宅ローンが主流なんですね。
住宅ローンは毎月のローンの返済で、元金返済分のほかに利息の支払い分も含めた金額を払っていきますが、利息は借りている期間に応じて大きくなるため、返済期間が長いほど合計の支払額も大きくなるのが特徴です。
返済期間を短くすれば返済額は少なくなりますが、月々の負担が増えるため、仕事の安定性や子供の有無、退職のタイミングなどを考えながら、借り入れ額や返済期間を決めていく必要があります。
住宅ローンのなかにも「若い世代向け」「女性専用」「リフォーム専用」といったように、銀行によって利用者層や目的をしぼった商品が提供されているので、該当するものがあれば利息や返済方法をしっかり比較してみてください。
マイカーローン・特徴やディーラーローンとの違い
マイカーローンは自動車のディーラーや金融機関にお金を借りてマイカーを購入するためのローンです。
自動車ローンを大きく分けると、銀行や信用金庫などの「マイカーローン」と、自動車メーカー系列の販売店や信販会社などの「ディーラーローン」があります。
金利はそれぞれで異なるものの、銀行系マイカーローンの金利は1%台後半~4%、ディーラーローンは3~6%というように、銀行系のほうが低めなのが特徴です。
銀行系マイカーローンとディーラーローンの違い
両者を比べるとメリット・デメリットがそれぞれあるため、自分の都合に合わせて選ぶ必要があります。
手続きの簡単さでいえば、圧倒的にディーラーローン。クルマを注文してローンを組むまでの手続きが販売店一箇所でできるためにスムーズに終わります。
でも、銀行系マイカーローンは販売店でクルマを注文したら、本人確認書類などを揃えて銀行に出向く必要があります。
さらに、審査の手続きに時間がかかり、ディーラーローンよりも厳しめなんですね。
とはいえ、所有権では銀行系マイカーローンのほうが有利。銀行系ならクルマは購入した時点で自分のものになるため、買い替えや売却もできます。
しかし、ディーラーローンは完済するまではディーラーに所有権がありまから、返済途中に買い替えや売却をしたい場合、面倒な手続きが必要になることがあります。
このあたりのデメリットを考慮して、どちらかを選ぶ必要があります。
また、借り入れの際には銀行によって固定金利か、変動金利かを選ぶことになります。
ここにもまたメリット・デメリットがあるので、別記事で紹介しました。参考にしてください。
ブライダルローン(ウェディングローン)・結婚式や結婚費用に利用
ブライダルローン(ウェディングローン)は、結婚式や新婚旅行などにかかるお金を貸してくれるローンのことです。
使い道を結婚資金に限定しているため、低い金利で借りられるのが特徴です。
ブライダルローンの金利は金融機関によって差がありますが、約3%から10%で上限金額も300万から500万円くらいが一般的です。
カードローンは使い道が自由ですが、せっかく低金利で借りられるのならこちらを選んだほうが負担も軽くなりますね。
ブライダルローンの利用法については、こちらでまとめていますのでご覧ください。
教育ローンの特徴
教育ローンとは使い道が教育関連費用に限定されているローンです。
大きく分けて国(日本政策金融公庫)が運営するローンと、独自の審査基準で銀行、信用金庫、信販会社やノンバンクなど民間の金融機関が扱うローンがあります。
両者を比較してみると、日本政策金融公庫の教育ローン「教育一般貸付」は子ども一人につき350万円までで、低金利で借りられますが、審査に時間がかかるのが特徴です。
いっぽう、銀行の教育ローンは審査が早く、最大500万円など日本政策金融公庫よりも高額のお金を借りられますが、金利が高いのが特徴です。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、どちらを利用するにしても教育ローンに頼りすぎないために、幼少期から計画的に自己資金の準備をできるだけしておくことが重要です。
国と民間の教育ローンの比較に関する記事はこちらで紹介しています。
カードローンやフリーローン・資金使途が自由で借りやすいのが特徴
銀行が取り扱っているカードローンとフリーローンは、どちらも「個人向けローン」で「資金使途は自由」という点では同じです。
ちなみに、最近は「目的別フリーローン」も出ているので、混乱させられますね。
これは目的別ローンに含まれるもので、耐久消費財を購入するなど、資金の使い道が確認できることが条件です。
たとえば、福島銀行の「ふくぎん目的別フリーローン」は上限500万円で、自動車ローンの借り換えにも使えるというものです。
話がそれたので、ふたたび一般的なカードローンとフリーローンの解説にもどします。
カードローンは利用可能枠(借入限度額)が設定されたら、その範囲内であれば何度でも借りられます。
一般的なフリーローンは1回の利用で借りられるのは1回、必要な分のお金をそのまま借りられるのが特徴です。
金融機関や借入額などの条件によって金利が変動しますが、一般的にフリーローンのほうがカードローンに比べて金利は低めに設定されています。
とはいえ、フリーローンは利用ごとに契約する必要があるため、毎回の申し込みや審査を経なければならないのがデメリットと言えます。
銀行カードローンのメリットに関しては、こちらの記事を参考にしてください。
銀行でお金を借りるときの目的別ローンの種類・まとめ
銀行ローンには借り入れ資金の使途が決められている「目的別ローン」と、使い道が自由な「カードローン・フリーローン」があります。
自分の借りたい目的によってローンを選ぶことで、ムダな金利を払う必要がなくなります。
まずは目的別ローンから紹介しましょう。
住宅ローン
住宅の新築や改築、土地の購入などのために金融機関から借り入れするローンです。
かつては国の住宅金融公庫融資もがありましたが、2007年に廃止されたことから、民間住宅ローンが主流となっています。
利息が借りている期間に応じて大きくなるため、返済期間が長いほど合計の支払額も大きくなるため、仕事の安定性や子供の有無、退職のタイミングなどを考えながら、借り入れ額や返済期間を決めていく必要があります。
「若い世代向け」「女性専用」「リフォーム専用」など、銀行によって利用者層や目的をしぼった商品が提供されているので、比較してみてください。
自動車ローン
マイカーローンは自動車のディーラーや金融機関にお金を借りてマイカーを購入するためのローンです。
銀行や信用金庫などの「マイカーローン」と、自動車メーカー系列の販売店や信販会社などの「ディーラーローン」があります。
銀行系マイカーローンの特徴
一般的に銀行系マイカーローンのほうが金利は低めで1%台後半~4%、ディーラーローンは3~6%。
クルマは購入した時点で自分のものになるため、買い替えや売却もできる。
販売店でクルマを注文したら、本人確認書類などを揃えて銀行で審査を受ける。
審査の手続きに時間がかかり、ディーラーローンよりも厳しめ。
ディーラーローンの特徴
クルマを注文してローンを組むまでの手続きが販売店一箇所で完結できる
一般的に銀行系マイカーローンよりも金利が高い
完済するまではディーラーに所有権があるため、返済途中に買い替えや売却をする場合は手続きが面倒なことも。
ブライダルローン(ウェディングローン)
結婚式や新婚旅行などにかかるお金を貸してくれるローンです。
使い道を結婚資金に限定しているため、低い金利で借りられるのが特徴。
金利は金融機関によって差がありますが、約3%から10%で上限金額も300万から500万円くらいが一般的です。
教育ローン
使い道が教育関連費用に限定されているローンで、国(日本政策金融公庫)が運営するローンと、民間の金融機関が扱うローンがあります。
日本政策金融公庫の教育ローンの特徴
子ども一人につき350万円までで、低金利で借りられる。
審査に時間がかかり、1月~3月はさらに時間がかかるため、申し込みが遅いと間に合わない場合も。
銀行の教育ローンの特徴
審査が早く、最大500万円など国よりも高額のお金を借りられるが、国より金利が高い。
目的別ではないカードローンやフリーローン
銀行が取り扱っているカードローンとフリーローンは、どちらも「個人向けローン」で「資金使途は自由」という点では同じです。
カードローンの特徴
利用可能枠(借入限度額)が設定されたら、範囲内であれば何度でも借りられる
フリーローンの特徴
1回の利用で借りられるのは1回。利用ごとに契約するため、毎回の申し込みや審査を経なければならない。
一般的にカードローンに比べて金利は低めに設定されている。
最近は「目的別フリーローン」も登場。耐久消費財の購入など、資金の使い道は限定される(詳細は本文参照)。
銀行は平日の昼間だけしか開いてないイメージが強いですが、現在は平日夜間や土日でも専門窓口の店舗を設けてローンの相談ができる銀行も多くなっています。
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